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アジアクロスカントリーラリー2025 車両製作 ②

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こんにちは!

千葉 自動車整備士学校の「中央自動車大学校 鎌ケ谷キャンパス」の一級担当です:)

前回の続きからスタートです。

昨年度制作したジムニーシエラもボディとシャシを分離します。

過酷なラリーを走破した上、転覆によるダメージもあるので、全てのパーツの点検を行います!

現地での修理が困難になるフレームなどは特に入念にチェックする必要があります。

地味な作業ですが、こういった作業ほど重要だったりします。

一方、今年制作のジムニーシエラは、フレームの補強作業にとり掛かります。2,500kmに及ぶクロスカントリーラリーでは、日本の道路を10万キロ、20万キロ走っても絶対に壊れないような部品も平気で壊れます(°°;)

昨年制作したジムニーシエラも2年目の今年は、昨年度の問題点を掴みつつブラッシュアップしていきます。

新たに組みこむLSD(差動制限装置)の点検をしています。一般的な自動車にはディファレンシャル(通称デフ)といってタイヤの左右輪の回転差を吸収してくれる機構が付いていますが、これは舗装された道を普通に走るには必要不可欠な機構になるのですが、滑りやすい道などでは滑りやすい方のタイヤが空転してしまい、前に進めなくなったりします。このLSDを組み込むと滑りやすい路面でも左右のタイヤが路面を捉えて、前に進みやすくなります。

こういった競技用の部品を取付けることが出来るのも競技車両を製作する醍醐味ではないでしょうか?

さて、車両製作もずいぶんと進んできました。放課後に全体風景をパチリ!学校っぽく無い風景が広がります。

実は、プラドと、トライトンのシェイクダウンの日程が迫っていました!

実際に、自分達(学生)の組み上げたラリーカーが全開走行をしてマシンの仕上がり具合をテストする重要な日です。

車両のラッピングも行い、当日を迎えます。

かなりのキョトン顔ですが(笑)実走行前に入念に各部の点検を行います。

次回は、シェイクダウンの模様をお伝えします!