AXCR アジアクロスカントリーラリー⑤
こんにちは、
千葉 自動車整備士学校の「中央自動車大学校 鎌ケ谷キャンパス」の一級担当です。
LEG-1からの模様をお伝えします!
アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2023では、LEG-1からLEG-6までの
SS1,000kmを含む、合計約2,000kmのレースです。各SSは200km前後で設定されていて、
RS(ロードセクション)を合わせるとLEG-1では380km程。
中程にPC(パッセージコントロール)が置かれますが、SSの途中に設定されます。
(出典:asiacrosscountryrally.com)
メカニックが車両を直接触れるのは、PCとコンパウンドエリアのみとなっているので、
悪路はもちろん、川や泥濘が随所に設定されている200kmのSSを走行すると、
サービスを行える状況では何かしらのトラブルに見舞われます。
車両の状況を的確に判断しつつ、競技可能な車両状態を維持し続ける必要があります。
ホテルに設置されるコンパウンドエリアと違い、PCではちょっとした空き地に
設定されています。
LEG-1ではクローンシーヤットダム脇のタータキアップ公園周辺です。
気になった方は、クローンシーヤットダムをマップ検索してみて下さいね!
突然ですがワンちゃんです。人も動物も木陰が大好きです。
ですが・・・学生は日差しをものともせず、車両を待ちます。
撮影している私も強烈な日差しに耐えています:)
各チームも続々と体制を整えていきます。
このSS1でのPCはちょっと忙しくて写真が撮れていません。サービスタイムが
短く、それどころではありませんでした。写真が手に入ったら、アップしますね!
駆動系の折損や、エンジントラブルなどが発生しましたが、応急処置で送り出します。
そして、コンパウンドエリアでのナイトサービスです!
メカニックとしては、ラリー中最大のイベントです。
先ずは、損傷箇所を確認して原因を突き止めます。
破損した部品による2次損傷の有無などを点検して・・・
予備パーツに交換!サスペンションを分解したので、
アライメントなどの点検・調整など限られた機材、時間の中で、
最大限の修復、ブラッシュアップを行います。
ドライバー/コ・ドライバーが信頼して競技に集中出来る車両を
提供する。これは、一般車両への安心・安全の考え方と全く一緒です!
自動車整備を専門とする自動車大学校で、ずーっと教えていることですね!
写真を見てみると、明るくて一見どこかの工場での作業風景のようですが・・・
実はホテルの「道ばた」です。サービスクルーはサービスエリアを設営し、
発電し、灯りや圧縮空気などのサービス環境を整えてから車両を出迎えています。