TOYOTA GAZOO Racing INDONESIA
COVID-19の感染拡大の影響も弱まり、海外への渡航も可能になってきましたので、海外ラリーAXCR2023に向けて活動を開始します。今年度のAXCRは例年お世話になっているFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは国内の全日本ラリーXCRスプリントカップ2戦の参戦ということもあり、AXCRは今回初めてのチームの車両を担当いたします。チームはBIGネームのTOYOTA GAZOO Racing INDONESIA TEAMの1号車フォーチュナーという車両になります。ドライバーは青木琢磨選手で過去14年AXCRに参加を続けている猛者になります。
日本国内での販売はありませんので、あまり見かけることはありませんがアジア戦略では主力となる車種でタイではかなり人気の車両のフォーチュナーですが、AXCRへも数回参戦している車両になりますので、今回は、全体のリフレッシュプラス、サスペンション、駆動系、エンジンなどを前年よりも性能を大幅に上げてTOPを目指します。もちろんですが、まずは全体を細かくチェックしていきますので分解していきます。
まずは洗浄しながら各部のチェックをしていくと、フレーム、駆動系、エンジン系もかなり傷んでいる部分が多くありましたので、全体の内容から作業メニューと作業時間の設定などを行います。部品についても大量の部品発注、一部はタイから送ってもらう段取りなどを行いながら作業を進めていきます。フレームに関しては破断している部分もあったので塗装を落としながら細かいクラックなども探していく作業になります。(実はこの最初の作業が一番時間がかかったりします。)
今回は不安要素を消すためにかなりの部分を交換しています。エンジンに関しても大幅に出力を上げるために国内のTRDさんにも来校していただきサポートしていただきました。ありがとうございます。
そして、フレーム塗装、フレーム補強、組み上げ作業は慎重に確認を行いながら確実に!リーダーの学生が班員をまとめながら作業を進めます。
そしてシェイクダウン!福島の某サーキットへ
無事に終了!シッピングを行いパーツと共にタイへ!
8月になり現地でのメカニックとして参加する学生と共にタイへ!今回は、TOYOTA GAZOO Racing INDONESIA チームの一員として参加してきます。1号車は青木琢磨選手、2号車はインドネシアにて整備をしてきたフォーチュナーでドライバーはバハなどでも活躍している塙選手、そして3号車はインドネシアで制作してきている同じくフォーチュナーでドライバーもインドネシアドライバーのTubagus選手になります。かなり大所帯のチームの中で頑張ってきます。
今年はタイを出発して2000kmを走破してラオスがゴールになります。1週間、私たちサービスの部隊も一緒に移動していきます。作業はレースカーが戻ってくる夕刻からになるので先回りして宿泊先の町でクルマの帰りを待ちます。セレモニアルスタートと作業風景はこんな感じです。
そして、走っている様子は
DAY1から細かいトラブルはあったものの順調にタイムを刻み最終SSを終えてゴール!青木琢磨選手の駆る#105 TOYOTA GAZOO Racing INDONESIA の1号車が総合優勝!
TOYOTA GAZOO Racing INDONESIA の結果は1号車#105総合優勝、そして3号車 Tubagus選手がドライブする#121が総合2位と1‐2フィニッシュを飾り
最高の結果で終わることができました。 今回のAXCR2023では、参加学生たちにとって日常の中では経験のできない最高の経験をしてくれたと思います。これを力に社会に出てからも頑張ってほしいですね。
最後にTOYOTA GAZOO Racing INDONESIA チームの皆様、AXCR関係の皆様お疲れさまでした。また今年度もCTSステップアッププログラムを無事に終了することができました。ありがとうございます。
せっかくなのでサービスフォトとして観光の様子も!